平成14年8月21日に、野下皮膚科 野下秋恵院長先生による疥癬についての施設内研修を開催いたしました。野下先生は、開業の病院のお忙しい中、この地域の病院、老人施設の利用者の方の診察を行い、疥癬の予防・治療にご尽力をいただいております。諏訪の森でも開設以来お世話になっています。


スライドを観ながら

講演の模様


一般の方には疥癬という名称はあまり知られていないかも知れませんが、歴史は非常に古く、古代バビロニアの時代から知られており、数千年の人類の歴史に影響を与えてきた病気で、ナポレオン時代の戦争で疥癬の流行がフランス軍の戦意を失わせたのは有名で、肖像画のナポレオンが胸に手を入れているのは、疥癬で痒いため、と言う話も有ります。

近年老人施設を中心にこの疥癬が流行することが度々あり、施設、病院によっては看護・介護者の職員にまで感染してしまうことがあります。
諏訪の森では開設以来野下院長先生のご指導により一度も発生したことはありませんが、常に細心の注意を払って用心しています。

疥癬とは・・・・
ヒゼンダニというダニが、皮膚の表層部の内部に入り込み、繁殖を繰り返します。非常に強い痒みを伴い、掻く事によって、身体の皮膚の柔らかい部分を中心に広がっていきます。重症な場合は利用者の方を隔離したり、ガウンテクニックを用いて他の感染を防いで治療にあたります。

今回の野下院長先生の講義では、スライド写真で実際に罹患した皮膚の写真を見ながら、わかりやすくご講義いただき、より認識を深めることが出来ました。
今後諏訪の森では対応マニュアルを再検討し、より快適な生活環境を利用者の方に提供できるように頑張っていきたいと思います。

野下先生の病院のホームページ



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